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第827回例会  平成19年3月1日(木) nitanda 07/2/28(水) 19:59 [添付]

第827回例会  平成19年3月1日(木)
 nitanda  - 07/2/28(水) 19:59 -

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   第827回例会  平成19年3月1日(木)
◎ 本日の例会プログラム ゲスト卓話 「児童問題の現況」大分県中津児童相談所 所長 大塚淑子氏
○次回例会プログラム ゲスト卓話 「中津〜日田間高規格道路の現状」大分県中津土木事務所 所長 佐々木洋一氏

前回(826回例会)の記録 平成19年2月22日(木)
■ビジター
 なし
■出席報告
 会 員 数 27名
 免除者数 1名
 対象者数 26名
 本日出席者 18名
 欠席者数 8名
 出 席 率    69.23%
■前々回出席報告の修正
 前々回欠席者  8名
 メイクアップ  4名
 欠 席 者  4名
 修正出席率 70.38%→ 85.19%
●メイクアップ
 小野(裕)、白石(中津)
 熊谷(大分南)
●欠席者
 矢頭、土居、出納、松岡

ロータリーソング
手に手つないで

会長の時間
会長 松本 幹夫

 2月は世界理解月間です。今日はロータリアン必携より、ロータリーの概要について少し、話したいと思います。
 ロータリーは、1905年の4人の会合から、ロータリー・クラブ結成、ロータリー・クラブ全米連合会、ロータリー・クラブ国際連合会、国際ロータリーへと発展していきますが、RIは現在ロータリーをどのように定義しているでしょうか。
 「ロータリーは、人道的な奉仕を行い、あらゆる職業において高度の道徳的水準を守ることを奨励し、かつ世界における親善と平和の確立に寄与することを目指した、事業および専門職務に携わる指導者が世界的に結び合った団体である」。
 ロータリーは、2005年9月末現在168の国に32,300以上のクラブ、約120万人の男女会員を擁します。日本はクラブ数2,300以上、会員数およそ102,000人です。世界の会員の8.5%は日本人です。
 日本の会員数は7月1日の人頭分担金支払時には会員数10万を割りました。退会者が増えつづける中、ロータリアンであり続ける理由は何でしょうか。2006-07年度RI会長のウイリアム・ボイド氏はWhy I am a Rotarianという問いか
けにこう答えています。
 ロータリアンの友人が、ある日、顧客に手紙を書いていました。ふと目をあげますと、壁にかけてある四つのテストが目に入りました。私の友人は、書きかけの手紙を丸めて,書き直し始めました。なぜでしょうか。ロータリーは何かを変えるのです。
 時には、私の友人の手紙のように、小さなことにすぎません。時には人々の暮らしを変えるほど大きな力をもちます。フィジーで、私は見ました。極貧の家族がロータリーの力で、ロタホームに住み、生活を立て直すことができるようになったのを。また、ロータリアンのおかげで身体の不自由な人が歩き、目の不自由な人が光を取り戻すのを私は目のあたりにすることができました。世界中の何百万の児童にポリオ・プラスが与えた影響に私たちすべてが感謝せずにはいられません。子供達は障害を負うことも死の危険にさらされる脅威もなく、今、生きています。ですが、ロータリアンは普通の人です。うぬぼれや思いあがりもなく、特別なことをしているという意識もなくロータリーによって恵まれた奉仕の機会を実践しているのです。これは温かい親睦に包まれて実践する利他の奉仕です。若い頃、私はアルバート・シュヴァイツアーの生涯に感動しました。アルバート・シュヴァイツアーは、こう書いています。「あなたの運命を予言できませんが、これだけは知っています。皆さまの中で本当に幸福なのは、人々に奉仕する道を求め、見つけた人だけです」。その後、私はシュヴァイツアーの体験は、私たちが日々体験していることに似ているということが分かりました。私たちが直接かかわることは、それほどドラマチックではないかもしれませんが、皆さま、シュヴァイツアーの言葉に共感できるのではないでしょうか。
 私は、ロータリーに期待して入会しました。期待を上回る成果がありました。妻のローナともども、ロータリーはいつのまにか私たちの生活の一部になっていました。ロータリーには生き方を変える力があります。ですから私はロータリアンであり続けるのです。ロータリーが現実に私の生き方を変えましたから、ロータリーに、人の生き方を変える力があるのが私には、よく分かります。
 ロータリーは、人種、宗教、政治的信念を異にする人々を友好的、民主的で、公平な雰囲気の中に包み込みます。この親睦のきずなが、他者に奉仕する出発点となり、個人、職業、地域社会の生活においてロータリアンに充足感を与えます。インドの詩人のラビンドラナート・タゴールはこう書いています。「眠りにつくとき、幸福な人生を夢見た。目覚めたとき、人生は奉仕だと知った。奉仕してみて、幸福は奉仕にあると知った」。

幹事報告
幹事 青木 秀暢
●例会変更 豊後高田RC
 3/27花見例会の為PM6: 30より。別府北RC 3/14 ローターアクトとの合同例会。大分RC、大分中央RC、大分東RC、大分1985RC、大分城西RC、大分南RC。
●週報受理 なし。
●幹事報告 岡野会員より自宅FAX番号変更のお知らせがありました。今まで電話番号と同じ24-7732でしたが、FAX番号は53-7718に変更になりました。
●理事会報告 理事会をします。

委員会報告
ロータリー情報委員会
 RIの方針や手続、組織規定を知りたいとき、ロータリアンはどの参考資料を調べるでしょうか?手続要覧はもちろん優れた参考資料ですが、規定審議会の終了後、3年に1度しか出版されません。新しい手続要覧ができるまで、その間のRI理事会やロータリー財団管理委員会による改正を知りたいとき、どうすればよいでしょうか。そのための資料がロータリー章典です。残念ながら、英語版しかありませんが、ロータリーのホーム・ページに改正の都度、新しいロータリー章典が載っています。このロータリー章典は、理事会決定の年度も明記されており、極めて貴重な資料です。以下がページのURLです。是非ご活用ください。
http://www.rotary.org/languages/japanese/newsroom/downloadcenter/code_ja.pdf
 次を辿って行くこともできます。
RIホームページ→日本語→ダウンロード→一覧の中ほど「クラブ・地区支援」の項目。


ニコニコボックス
担当:出席委員会(矢頭委員)
○熊谷会員
 溝部国際奉仕委員、本日は遠いところからお越しいただきまして、ありがとうございます。卓話の方、どうぞよろしくお願いいたします。
○永松会員
 溝部委員長には、地区でいろいろとお世話になっております。今日はありがとうございます。
○岡野会員
 先ほど幹事からも報告がありましたが、FAXの番号が新しくなりました。
○加来会員
 先週の土曜日、飯塚でCTおよびインプラントの講演を行いました。初めて4時間という講演を行いました。今後も5月7月に福岡での講演予定が入っています。
○矢頭会員
 出納会員の児童家庭支援センターの落成式に行ってまいりました。

ゲスト卓話
「国際奉仕の現況」
 第2720地区
 国際奉仕委員会 溝部 仁氏
1.はじめに
 中津平成ロータリークラブより標記の卓話依頼があったので、先ず、当地区の国際奉仕の現況を述べてみたい。次に、国際奉仕を実施する際に、相手の国を理解する必要があるので、日頃皆さんが、あまり関心のない視点から、国際理解を考察してみたい。

2.地区の国際奉仕の現況について
 現在、当地区の国際奉仕に関する活動は、次の3つである。
1.森田靜一PGが永年取り組んでいる、フィリピン
のバギオにおいての水資源確保の事業は、他地区に誇れるWCSだと思念される。この事業については、継続して行きたい。
2.タイ国パヤオ県(RI第3360地区)チェンカム
RCと共同の飲料水供給設備事業は、2006年2月に杉谷卓紀GN・熊本西南RC田上地区国際奉仕委員と同じく熊本西南RCの中平国際奉仕委員長が、タイを訪問し、大変な成果を上げてこられた。この事業を継続して行きたい。
3.タイ国アムナーチャラーン県(RI第3350地区)
バンコク・クロントイRCを主要ホストとして、大阪西北RCをパートナーとして別府北RCが取り組んでいる識字率向上のための学校建設は、RIのMGを計画し、RIでも承認された。この事業について、側面的に支援して行きたい。
 最後に、国際奉仕について、RIは『水資源の確保』と『識字率の向上』を掲げている。この点について、森田靜一PGは、私に「二つの問題は、表裏一体で、別々に取り組むのではなく、一つの問題点として捉えなければならない。」と語られた。大変な示唆を与えられたと思慮される。今後、我々が国際奉仕を考える場合は、是非とも、一つの問題として今後も推進しなければならないと思料している。なお、中津の川嶌眞人先生が、取り組んでおられる中国への医療支援であるが、残念なことに、中国にRCがないために、ボランティアの段階であることも付言しておきたい。次に、国際奉仕を考える前に、本当に皆さんが国際理解をしているのかを少し考察してみたい。恐らく、目から鱗が落ちると推察する。

3.国際理解について
1.1998?1999年、アメリカとローマ法王和解
 順調に発展してきたシカゴを、1871年、大火という突然の災厄が襲う。耐火性を無視して建設されてきた町は、家屋だけでなく歩道までが、樹脂に富む松材で造られていた。事件は、異常乾燥が続いたこの年の10月8日、日曜日の夕方に起こった。『言い伝え』によれば、市の南西部に住む『アイルランド系移民』オリアリー家の主婦が牛の乳を搾ったあと、納屋に置き忘れたランプから出火したという。火は北部、東部にも燃え広がり、延々27時間猛威をふるったあと、ミシガン湖に達してようやくおさまった。5平方マイル(約13平方キロ)を焼きつくしたこの火事によって、300人近い人が死に、17,500戸の建物が焼失、被災者は10万人にのぼった。大火後、シカゴは灰燼のなかから、まさに不死鳥のようによみがえるのである。アメリカではそれまでもカトリック教徒を峻別し、差別していた。さらに輪をかけて、この火災の後、カトリック教徒を虐殺し、ローマカトリックとは絶縁状態になったのである。これが120年余り経過した20世紀末に和解したのである。『このような差別が厳しく残存するシカゴで、ポール・ハリスがカトリック信者をロータリーに入会させた』のは、驚嘆、驚愕すべきであろう。

2.2000年、ローマ法王は十字軍の遠征を懺悔
 ムハンマド(マホメット)は『同じ啓典の者、害すべからず』と常々述べていたといわれている。十字軍がエルサレムに到着すると、イスラム教徒は『同じ啓典の者』であったために、無抵抗であったといわれている。このために、45,000人のイスラム教徒を虐殺したのである。この事件をローマ法王は1000年ぶりに懺悔したのである。

3.2003年、イラクのフセインと対談、説得
 イラクとアメリカは、厳しい対決が続いていた。戦争を回避する為にローマ法王はイラクに入国したのである。イラクに入国できたのは、前記の事実があったから出来たのである。

4.2005年、新ローマ法王誕生
 2005年、新ローマ法王ベネディクト16世が誕生した。彼の出身はドイツの片田舎である。出身の村はさぞかし大歓迎であったと考えるが、ドイツは無関心であった(お祝いすらなかったそうである。)と伝えられている。ドイツはプロテスタントの国であり『宗教改革の中心国』であったからである。

5.2005年、アメリカでダーウィンの進化論を否定する動きが拡大
 1859年に出版されたダーウィンの『種の起源』について、全面否定する動きが強まっている。理由は、ダーウィンの主張を証明するものがなにもない。という主張である。確かに一理あるような気がする。聖書に書いているように『人間は神が創造した』というのが抽象的ではあるが、正しいようにも思う。このように、いまアメリカでは『キリスト教原理主義』が勢力を増している。この集団がブッシュの再選に尽力したことを知らなければならないであろう。

6.2006年9月12日、新ローマ法王の失言
 ベネディクト16世は母国ドイツ南部のレーゲンスブルグ大学で講義した際、14世紀の東ローマ帝国皇帝マヌエル2世の言葉を引用して『ムハンマドが新たにもたらしたものを見せよ。剣によって自ら説くところを広めよと命ずるような邪悪と残酷だけだ』という部分を引用し、波紋を広げている。特にトルコは発言の取り消しを求め、デモが続いている。私は宗教に興味があるので東ローマ(ビザンツ)帝国の歴史を調べてみた。そもそも、ビザンツはギリシャ語で『節操がない』という意味だとわかった。この理由は、東ローマ帝国皇帝は、867年ローマ教皇を破門しているのである。14世紀に入り、オスマントルコから攻撃にさらされはじめるとマヌエル2世は破門したローマ教皇・フランスとイギリスに金銭的な支援をお願いする行脚に旅立ったのである。当然のことながら、3ヶ国から断られているのである。ローマ教皇を破門しておきながら支援をお願いするなど節操がないから出来るのであろうが、日本人の感性からは到底理解が出来ない。そもそも、イスラム教の創始者ムハンマドの遺訓によってユダヤ教徒・キリスト教徒とイスラム教徒は1000年あまりにわたってエルサレムの地で仲良く暮らしていたのである。前ローマ法王の努力でキリスト教とイスラム教の氷解が始動し始めた矢先に、ローマ法王の軽率な発言はお粗末といわざるを得ない。

4.国際ロータリーに占める宗派の割合
 1998年の統計によれば、ロータリアンの数はアメリカ40万人と圧倒的に多い。これに対してカトリック国のフランス3万3千人、イタリア3万3千人とアメリカの10分の1にも満たない。更にスペイン3千人強、ユダヤ教のイスラエル1千人強と非常に少ない。さらに付言すればカトリックの影響が強い東ヨーロッパの国々は、かつて社会主義であったこともあるが、いずれも千人以下となっている。これと対局にあるのがアジアの国々である。アジアの国々の宗教はキリスト教のように戒律と規律が厳しくない。日本13万人、インド7万人強、韓国4万人である。この統計でも明らかなように、ロータリーはキリスト教、就中、『プロテスタントの影響が非常に強い』と推断せざるをえない。

5.むすび
 長々と述べてきたが、アメリカの国際政治学者ハンチントンは「21世紀はキリスト教とイスラム教の対立に終始するであろう。」と述べている。アメリカで起こった『9・11』の2年前に彼が予見しているのである。我々はややもすると宗教に無関心である。否、宗教を理解しようとする努力がみえない。世界情勢はその基本となる宗教、ユダヤ教・キリスト教やイスラム教の教えが行動規範になっていることを知る必要がある。なお、我々はキリスト教と一まとめにするが、現ローマ法王ベネディクト16世が、母国ドイツに帰国(ドイツはプロテスタントの国である。)した際、歓迎の旗が1本も掲揚されていなかったことを申し添えておきたい。カトリックとプロテスタントも深刻な対立が潜んでいることを述べておきたい。要するに、宗教に対して鋭敏であってほしい。でなければ真の国際奉仕はできないし、21世紀の世界像は見えてこないことを付言しておきたい。

(文責:二反田)

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